休みがお互いあったので
久しぶりに腐れ縁の友人と会う。

初対面でいきなり
「何つうかあんたちょっと変わったなぁ。
 何ちゅーの?メス臭くなったつーか」
幼稚園からの腐れ縁の友達だから
変な嘘をつような奴ではないし
歯に衣を着せない物言いをするやつなので
その言い様には慣れているけれども
それでもやっぱり少し驚いた。

傍目にもわかるように、
そういうように私は変化しているんだ。
ちょっと落ち着いてから
「うん、私もそういう風に望んで
 変化しているわけではないんだけどね」

と素直に答えたら

「そうか」
と静かに答えが帰ってきた。

ちなみに2年前まで化粧をしていなかった
男勝りの彼女も薄いながらもファンデをはたいていた。

社会へ出て行くという事はそういうことであり、
人と交わるということはそういうことなんだろう。

食事を捕りながら彼女の煙草に付き合った。
彼女の、以前よりニコチン量の増えた煙草を、
私も何本か貰い口先で吹かした。
その重さで、舌先はピリピリと痺れた。

彼女は仕事で疲労困憊した顔で、東京に行きたいと言っていた。
東京に行って夢だった仕事をしたいと言っていた。

先へ進む軸足を半分彼女は進めていて
私は、進める先をどこへおけばいいのかさえわからなくなっている。

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