どうして傍に居てそんな退廃した顔するんだ
以前はそんな顔しなかっただろう
少なくとも少なくとも
もっとごく自然に笑っていたはずだ

どうして話すのに言葉をそんな選ぶようになった
一つ一つ伺うように折に触れて語彙を確かめるような話し方を
以前はしていたか?
不遜なまでの軽い口調は失せて
ただその無駄な気遣いが余計と私を苛立たせる。

私が隣にいないのは確かなのだから、
そしてその代わりに横に立つ人が居るのだから
ないならないと。

言えばいいのに。

ダイアモンドクレパスを歌った。
その少し後で
「やっぱり●●と俺は友達なんだな」と言った。

私は瞠目した。
曲を知らないであろう事を差し引いても
私がどんな気持ちで唄っていたか
それくらいわかるだろう
わからないのか

『さよならさよなら
自分に 無常に 手を振って
手を振るのは優しさだよね?
今強さがほしい』

どんな心持でどれほどの心持で
憎さにも、熱意にも似た
激情を届けようとしたかそれすらもわからないというのか

悔しさと憎しみで憎しみで今日という日を別れた。



戻らないもの、戻らないもの、
ひとの気持ちの曖昧さ
共有物の損失
それは退廃と倦怠となって現れ
過去に取り巻いていたあの色取り取りの包装紙のような
美しい毎日を解いて無に還していく。

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