春の陽

2005年7月25日 ポエム
春に浮かぶ日は全て暖かいわけではないのだからと
身を縮めて夏の太陽を思った。
絶え間なく満ちているその熱量の重さを想った。
想いが等価であるなら、
こんなことにもならないのだろうかと夢想してみたが、結局、
理想は理想であり現実は現実であるという極論に達して
思考を滞らせた。
僕はいつも思考の中で生きているのかもしれない。
彼に触れる事を想う時、それは赤でも紫でも
ピンクでもなく、青いいろをしている。
透き通った、後ろに何か立てば
透けて映ってしまいそうなほど透明な青色だ。
もう随分前からそうだ。
優しさや暖かさや愛しさは全部、
その青色の中に吸い込まれてしまって
独立する事なく相俟ってたゆたっている。
それが悲しいとか、悔しいとか、嬉しいとか思う事さえ出来ない。

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